人が使っているのを横目で見ながら、あまり興味は無かったのですが、 インターネットの「決済方法」をいろいろ調べているうちに、結構不 思議な立ち位置にいると思ったのでした。
(c) 伊藤美華|写真素材 PIXTA とにかく、IC チップがその中にあるデータで自分自身を特定している わけでして、以前その中身をスキャンするアプリケーションのソース コードを読んだ事があるのですが、わりと単純だったりしています。 そのアプリケーションを作成するにはきちんとお金を払って基本ソフ トを購入する必要があります。 そもそも、識別しただけではどうにもならないので、何も危険はあり ません。これは、 IC チップ側を「決済する場所」に運ばないとお金 のやり取りが発生しないからです。中のデータが読めるからといって IC チップを複製できるものでも無いからです。 まあ、何かの私的な会員番号がわりに使えるはずです。 さて。 有名な使い方は、「おサイフケータイ」ですが、「チャージ」と普通 言われますが、要するに「前払い」です。プリペイドカードや、ギフ トカードと同じようなもので、前払いした証拠として何かをもらうの では無く、どこかのコンピュータにその金額が記録されるだけのお話。 使う時は、唯一その IC チップを持っている人だけが引き出せるわけ でして、まあ預入れ限度が超低い「銀行」と考えてもいいわけです。 だから「おサイフ」という表現がもっともリアルでマッチした言い方です。
(c) saki|写真素材 PIXTA 電子マネー「Edy(エディ)」 | Edyの使い方 で、よくよく情報をひも解いて行くと、結局運営している ビットワレット という会社のバックには「楽天」が構えていたわけで、あらためて楽 天の凄さに驚かされました。インターネットビジネスを一般ユーザ目 線で見て行くと、「楽天」は巨人ですね。どこにもでも出て来ます。 で、それはさておき。 思ったのは、どれだけのユーザがこのおさいふを使っているか知りま せんが、「ある一瞬」を考えた場合、平均でどのくらいのお金がプー ルされるんだろう・・・と考えるとちょっとミステリーです。システ ム関連の人間としては、「ぞぞっ」と怖かったりします。なんだか、 トンデモ無い悪魔みたいなプログラマが居たら、そんなのを全て引っ こ抜いてしまうんじゃ無いかとか。たしか、そんな映画かなんかあっ たような・・・・
(c) makaron*|写真素材 PIXTA エンジニアだから思うわけですが、フィッシング詐欺一つにしても結 局人間の弱さや無知を突いて来られると、いくらシステムを強固に固 めていても、悪い奴の餌食になる人は必ず存在すると思うわけです。 やはり、お金を使うシステムって怖いです。できればかかわりたく無い ですね。そのサービスを使うのも怖い。だからせめてここの説明ぐら いは読んで、インターネットの裏に居る悪い奴らの影ぐらいは意識で きるようにしたらいいと思います。 そのメール、本物ですか? どんな犯罪が起こっているの? : 三井住友銀行 ※ いろいろ銀行見たけれど、ここの解説はとても素晴らしかったです。
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