借りぐらしのアリエッティ [DVD]カスタマーレビュー 想像していたものとは違って正直『ドキドキ』しました。久しぶりに恋した感じ。思い出したのは、『アーサー(セレニアとアーサーの物語)』と『エンバー 失われた光の物語』で、生身のお話的には後者が近いですが、普通の台所がアドベンチャーワールドになるあたりは、アーサーを思い出してました。 よくもまあ、こんな世界を映像化しようと思ったもんだと大人の数字も頭をよぎりましたが、借り(狩り?)の初体験で14才の少女が一人で生きていかなければならないかもしれないという世界観を見せつけられた時は、か・な・り、切ないものがこみあげました。でも、それとはうらはらに主人公はワクワクしながら新しい世界へ向かいます。 いや、もうここまでが一番最高でした。後は、確かに盛り上がりの無い、ファンタジー内の住人にもかかわらず、生身の『とてもとても小さな少女』の物語を最後まで読み切ったという感じです。盛り上がりの無いのは、客観的に言えば否定できないですが、レンタルでDVD借りてふつーの部屋の中で安く観てるんじゃあ、それも仕方無いでしょうね。Amazon のレビューはそんなのが多かったです。( となりのトトロのレビューがとんでもなく凄いのと比べればです)。 でも、ある程度着飾って、開幕にあわせて緊張した気持ちを準備させて行き、時間をかけてその舞台へと自分の足で向かった結果、巨大な銀幕でこれを観覧したなら、かなり感想は変わって来ると思うのです。だって、大人の数字で申し訳ないですけれど、興行成績はとんでもないんですから(ワンピースの倍です)。 このお話は、相当大好きです。
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